「オセロ型日本人」をつくった人たち
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「オセロ型日本人」をつくった人たち <第2号>
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わが共同住宅の玄関もミニ・光のページェント
 photo by K. Ijuin

経営者が交替した企業で、実績と行動を見て、経営者を評価するには、6か月が必要だと思っている。企業の規模によるけど・・・。いまの政府なら1年以上は必要ではないかなと思う。アメリカのHoneymoonは100日のようだが・・・。

「鳩山さんは、良くやっている」、これは僕が仕事上、付き合いのある複数の中小企業経営者の感想だ。政権交代の評価を、いつの時点で、どんな内容でするか。これは難しい。マスコミの尻軽さも困ったもの。マスコミの政権評価のマニュフェストを出したらどうだろうかとさえ思う。ネコ目の変化の詳細を逐一評価・論評したところで、日本国民の「○」か「×」かの単純選択の思考を助長するだけ。国内の混乱を拡大するだけではないか。いい加減に、マスコミ自身も評価の「モノサシ」をはっきりさせんかい!と言いたい。

小泉さんの時の郵政民営化「○か×か」が象徴的だが、そもそもオセロ型の日本にしたのは、マスコミなんだよ。新聞もテレビもラジオも。広告会社よろしく、二者択一を求めるメッセージを投げ続けたんだ! この国民にして、この国のマスコミ、この国の政治なのだ! 民主党大勝もその流れのなかにある。新聞の記事も、テレビの論調とコメントも見るにたえない・・・。

余談で失礼。ラジオ人間の僕にとって、けっこう楽しみなのが、毎週月曜〜金曜の午後1時から(3時半)の「キラキラ」とかいう番組。時々、移動中に聴くのだが、TBSでは、森本スタンバイととともに、面白く聴いている。この「キラキラ」、毎日替わるゲストは、刺身のツマのような存在だが、「コジマケイ子」とかいうキャスター、声はイヤミたらしいが、勘所が鋭く、面白い。局アナかフリーかは知らぬ。だが、この女性には、玉ないけど魂(たましい)らしきものがあるようだ。共感できることが少なくない(ついでに言えば、ペチャパイらしいから、女は捨て勝負しているのかも・・・。ただし、スポンサーのCM原稿の丸読みだけは止めてよぉ)。

マスコミの不定見は、いま始まったことではない。客観報道とかいって、自分のモノサシをもたないがために、右往左往する政治家をつくりだし、一方でオセロ型の「○か×か国民」をダシにした、壮大な「やらせ報道」のメカニズム。しかも、それをまたネタにして、もっともらしい評論を平然とやってのける情報の作り方。もう、うんざり。
それにしても、民主党政権は、自民党政権時代の「正」と「負」を清濁合わせて引き継いだことで、国民には、マニュフェストとの関係が理解しにくい状況になっているね。不幸なことだと思うし、可愛そうだ。僕のような経営のコンサルタントは、旧社長時代と新社長時代との違いをきちんと分けて評価するようにするけどね。おまけに、民主党政権は、守旧派の小澤さんの存在感が大きいから、なおややこしくなる。
それにしても、ニュースで伝えられる鳩山関連のあれこれは、不快感を禁じ得ない。だが、それに逐一反応する自民党や、マスコミと訳の分からぬ評論家といわれる根無し草の話はもっと不快きわまる。

僕は、小さな企業や組織のコンサルティングをしている、つまらぬコンサルタントだが、ビジネスや経営の意思決定で、「右」か「左」か、「裏」か「表」か、のような単純な選択肢を提示したことはない。単純化できないから、意思決定までのプロセスを重要視していく。ビジネス上の判断も、物事の判断も、人間生活上の判断も、すべて選択肢は「∞」(無限大)といっていいほど、たくさんあるはず。意思決定のなかに含蓄あるからこそ、失敗が少ないのだ。

成果をどこで求めるか、いつ達成することが望ましいか、それは、すべからく状況の変化をどう理解するかだ。鳩山さんや民主党政権をどう評価するかは、とても判断できぬ。判断できない要素が多すぎる。なのに、もっともらしい建前と正義感で、自分自身の支離滅裂を棚に上げて、成果云々を真顔で論じる評論家の類いの話を聞いていると薄気味悪い。結局、日本中が “流れに棹さす筏師の如く”になっているのか。

こんな日本を脱した友人がいる。最近、とくに羨ましく感じる。

せめて、僕と僕が関わる企業や組織だけは、すべてが中途で生半可で、煮え切らず、よだれを垂らしているだけの「丑年」に別れを告げて、早く、自然が萌え始める、草木が伸びる、という「寅年」を迎えたいものだ。

今年もあと10日の夜に 東京都内のホテル34階26号室で

編集人・伊集院 耕大

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